体によいといわれていますが、調理のハードルが高いため食べるのは難しい魚。
そんな魚を簡単に食べられるのが缶詰です。今回はその中でもサバ缶の栄養素についてご紹介します。
サバ缶の栄養と効能
サバのような青魚には健康効果に期待できる栄養素が豊富です。身体を作るのに必要なタンパク質、動脈硬化や心筋梗塞の予防効果が期待できるEPAやDHAが含まれています。
EPAは血中の中性脂肪を減らしたり、血栓を防いだりする作用があり、DHAには脳や網膜などの神経系に働きかけます。
青魚の中でもサバはEPAやDHAの含有量がトップクラス。また、血合い肉には、鉄や亜鉛などのミネラルやビタミンも含んでいます。
毎日食べ続けたらどうなる?
健康に良い効果が得られるサバ缶ですが毎日、食べ続けるとどうなるのでしょうか。
サバ缶に含まれる脂質の効果
サバ缶に含まれる脂質を接種することで血圧が低下したという報告があるように、サバ缶には血圧を低下させる作用が期待できます。
量にすると1日当たり2g以上の摂取が効果的とされ、サバ缶100g当たりに含まれる脂質は2.73gなので、血圧への効果が期待できるでしょう。
血糖値を緩やかに
サバ缶に含まれる魚油は体内にあるGLP-1というホルモンの上昇をもたらし、血糖値を緩やかにするといわれています。
GLP-1自体は糖尿病の治療薬として注目される成分なので、血糖値の抑制効果が期待できるでしょう。
なお、サバ缶自体に糖質はほとんど含まれていません。
注意点
1日1缶程度であれば、毎日食べても問題ありません。しかし、摂りすぎると血液が固まりにくく作用する恐れがあるため、魚油の摂取量が1日当たり3gを越えないようにしましょう。
また、サバ缶のカロリーの半分は魚油などの脂質です。魚油は良質な資質ですが、他の食事でとる脂質も含めるとエネルギー過多につながるので注意してください。
水煮がおすすめ
缶詰は新鮮な魚をすぐに加工して製造されるので、失われやすい栄養素も摂取しやすいです。
骨や血合いもそのまま食べられるのは缶詰ならではのメリットといえます。一緒に入っている汁やオイルには、魚の旨味や栄養素も詰まっているので、汁ごと取るのがおすすめです。
より健康的なものを選ぶならシンプルな水煮がいいでしょう。サバの味噌煮と水煮の糖質量を比較すると、味噌煮が6.6g、水煮が0.2gとなっていて水煮のほうが糖質を抑えられます。