万華鏡の魅力、楽しさ
日本の民芸品を扱うお店でよく見かけるのが万華鏡です。
万華鏡というのは、文字通り数えきれないほどのたくさんの花を見ることができるおもちゃのことで、有名なものとしては友禅織の布が巻かれたお土産などがあります。
子供の頃はその不思議な景色が気になって何度も覗き込んだという思い出がある人もいると思いますが、万華鏡から見える模様は一瞬でも同じものになることはありません。
万華鏡にも実はいくつか種類があり、内部に配置されている鏡がどのような形状や大きさをしているかにより、見える形も大きく変化するのです。
最も一般的なタイプは三枚の鏡を合わせたもので、筒の中にちょうど正三角形になるように三枚の鏡を配置しています。
鏡とともに色紙や半透明のフィルムなどを切ったものを入れておくことで、筒の向こう側に開いた窓から差し込む光が鏡に反射します。
そこに色紙などが形になったものがあわせ鏡になって、永久に広がっていくかのように見えるのです。
三角形の他に「ツーミラー」という二枚の鏡と黒い紙を使うものや、「フォーミラー」という四角形に鏡を置いているものなどがあります。
変わったものになるとサークルミラーという円筒の中に円筒の鏡が入っていたり、テーパードミラーという筒の中で三角錐の形になった鏡が置かれていたりします。
鏡の配置が変わるとまた見える模様も大きく変化をしてくるので、まさに工夫しだいで万華の模様を表現することが可能です。
オリジナル万華鏡の作り方
万華鏡は、仕組みそのものは決して難しいものではないので、自宅で手軽に作成することができます。
子供がいる家庭であれば一緒に作るのもよいですし、自分用に趣味としていくつか作ってコレクションにするというのもおすすめです。
万華鏡を作るための材料としては、筒にミラーシート(もしくはアルミ箔)があれば簡単に作ることができます。
100円ショップで簡単に道具を購入することができますが、最初は「万華鏡キット」として販売されているものを使うと、中のしくみがわかって手軽に作れるでしょう。
最初に基本を覚えることができれば、そこから自分なりに形を工夫できるようになるので、まずはお手本を見ながら作ってみることをおすすめします。
ワークショップとして万華鏡作成をしているところもあります。
有名なところでは仙台万華鏡美術館です。
仙台万華鏡美術館は秋保温泉郷のすぐ近くにある観光施設で、内部では万華鏡のしくみについて詳しく説明してくれるコーナーがあります。
お土産としてちょっとめずらしい形状の万華鏡を購入することもできますので、万華鏡の奥深さを知りたいという人は一度訪れてみるのがよいでしょう。